結論から言うと、僕が言う「育毛は、内側の髪質改善」は、医学的な言葉ではありません。今ある髪だけでなく、これから生えてくる髪にも目を向けて、長く髪を楽しんでいこう、という僕なりの考え方です。
生活を整えれば、すべての薄毛が治るという意味でもありません。必要なときは皮膚科の力も借りながら、これからの髪を考えていきましょう。
「最近、髪がまとまりにくくなった」
「以前より、トップがふんわりしない」
「髪のお手入れはしているけれど、何かが変わってきた気がする」
そんな変化を感じていませんか?
こんにちは。岩手県花巻市の美容師、おいさんです。
「育毛は、内側の髪質改善」って、どういう意味?
髪がまとまりにくくなったとき、シャンプーやトリートメントを見直したり、美容室でのケアを考えたりする方は多いと思います。
今ある髪をきれいに整えることは、もちろん大切です。そこにもう一つ、僕が加えたい視点があります。
「これから生えてくる髪にも、目を向けてみませんか?」
僕は、その考え方を「育毛は、内側の髪質改善」と表現しています。
これは医学的な用語ではありません。髪を生み出す頭皮や毛包、そして体の状態にも目を向けて、長く髪を楽しんでいこう、という僕なりの言葉です。
今ある髪と、これから生える髪は、何が違うの?
髪質改善ストレートやトリートメント、毎日のホームケアでは、主に今ある髪のまとまりや手触りを整え、扱いやすい状態を目指します。
一方で、髪が作られているのは、皮膚の中にある「毛包」という場所です。毛包では、髪のもとになる細胞が増え、髪が伸びていきます。[1]
毛先の手触りを整えるケアと、髪を作る仕組みに目を向けることは、それぞれ役割が違います。
たとえば、毛先のパサつきが気になるなら、施術の履歴や日々の扱い方を考える。
分け目や髪のボリュームが変わってきたなら、頭皮や抜け毛の変化にも目を向ける。
今ある髪を大切にしながら、これからの髪も考える。僕は、この二つを一緒に続けていきたいと思っています。
育毛は、女性にも関係あるの?
「育毛」と聞くと、男性の薄毛対策を思い浮かべる方もいるかもしれません。
でも、髪のボリュームや分け目の変化は、女性にとっても身近な悩みです。女性にも女性型脱毛症があり、分け目が広がったり、頭頂部の髪が薄くなったりすることがあります。[2][3]
ただし、薄毛の原因は人によって違います。女性も男性も、すべて同じ原因というわけではありません。
「年齢のせいかな」
「家族もそうだから仕方ないのかな」
そう思っていても、それだけでは原因は分かりません。薄毛や抜け毛にはさまざまな原因があり、対応も異なります。[3][4]
だからこそ、目立つようになるまで我慢する必要はないと思うんです。少し気になった段階で話してみることも、これからの髪を考える一歩です。
髪の悩みは、体の状態とも関係するの?
僕が育毛を考えるとき、髪や頭皮だけでなく、食事や睡眠、日々の過ごし方にも目を向けたいと思います。毛包も、体の一部だからです。
実際に、栄養の不足や甲状腺の病気などが脱毛に関わることがあります。極端なダイエットなど、体に大きな負担がかかった後に抜け毛が増える場合もあります。[4][5]
ただ、ここは誤解してほしくないところです。
「生活を整えれば、すべての薄毛が治る」という意味ではありません。
AGA(男性型脱毛症)や女性型脱毛症などでは、原因に応じた医学的な対応が必要になることがあります。食生活の見直しや頭皮ケアが、そのまま治療の代わりになるわけではありません。[3][6]
髪が気になることをきっかけに、自分の体や暮らしも気にかける。必要なときには医療の力も借りる。その両方を大切にしたい、ということです。
薄毛になったからといって、「生活が悪かった」「努力が足りなかった」と自分を責める必要もありません。
育毛を考えるとき、最初に何をすればいい?
育毛という言葉から、すぐに育毛剤やサプリメントを思い浮かべる方もいると思います。
でも、僕が最初に一緒に整理したいのは、何かを買うことより、今の自分を知ること。こんなことです。
- いつ頃から、どんな変化が気になっていますか?
- 分け目、つむじ、生え際など、特に気になる場所はありますか?
- 抜け毛が増えたのか、切れ毛が気になるのか、ボリュームが出にくいのか。
- 頭皮のかゆみや赤みはありますか?
- 体調や食事、生活に大きな変化はありませんでしたか?
これは、美容室で病気を診断するためではありません。お悩みを整理して、美容室でできるケアと、皮膚科への相談が必要なことを考えるためです。
急に抜け毛が増えた、部分的に髪が抜けた、頭皮に炎症があるなどの場合は、美容室のケアだけで様子を見続けず、皮膚科へご相談ください。原因を知ることが、適切な対策につながります。[4][7]
毎日のケアは、何から始めればいい?
暮らしを一度に変える必要はありません。
食事を極端に減らしていないか、休む時間を取れているか、頭皮に合う洗い方ができているか。まずは、今の生活を振り返ることからでいいと思います。
日本皮膚科学会も、バランスの取れた食生活、適度な休息、規則正しい生活や、髪・頭皮に合うケアを勧めています。一方で、これさえすれば抜け毛を防げる、という特別な方法があるわけではないと説明しています。[7]
僕が提案したいのは、不安から何でも足していくことではなく、今の自分に必要なことを見つけることです。
これからの髪のために、何を大切にしたい?
僕が大切にしたいのは、今日の仕上がりと、その先の髪です。
今ある髪には、その髪に合う施術とホームケアを。
これから生える髪には、頭皮や体への関心を。
そして治療が必要なら、原因に合った医療を。
それぞれの役割を知ることで、選び方も変わってくると思います。
髪をきれいにしたい気持ちを、これからの自分を大切にするきっかけにしてほしい。「育毛は、内側の髪質改善」という言葉には、そんな思いを込めています。
僕自身、最初に取り組んだのは育毛ではなく、断食ダイエットでした。育毛に取り組み始めたのは、その半年ほど後です。
次回は、僕が髪と体を一緒に考えるようになった、そのきっかけをお話しします。始まりは、16時間断食でした。美容師としての知識だけでなく、自分の経験から考えるようになったことを、僕の言葉でお伝えします。
▶ 花巻の美容師が育毛を考えるようになったきっかけは?16時間断食から始まった話
花巻市で、髪のボリュームや分け目の変化が気になっている方は、ご来店の際、またはLINEでお聞かせください。今のお悩みを整理しながら、美容師としてできることを一緒に考えていきましょう。
よくある質問
Q. 育毛は、男性だけのものですか?
A. いいえ。女性にも女性型脱毛症があり、分け目が広がる、頭頂部の髪が薄くなるといった変化が出ることがあります。原因は人によって違うので、気になった段階で相談してください。
Q. 生活を整えれば、薄毛は改善しますか?
A. そうとは限りません。AGA(男性型脱毛症)や女性型脱毛症などでは、原因に応じた医学的な対応が必要になることがあります。食生活や頭皮ケアの見直しは、治療の代わりにはなりません。
Q. 美容室と皮膚科は、どう使い分ければいいですか?
A. 急に抜け毛が増えた、部分的に髪が抜けた、頭皮に炎症があるといった場合は、まず皮膚科へご相談ください。美容室では、お悩みの整理や、今ある髪と頭皮に合うヘアケアのご相談ができます。
Q. 育毛剤やサプリメントは、買ったほうがいいですか?
A. 買う前に、まず今の状態を整理しましょう。必要かどうかは、変化の内容や原因によって変わります。気になることがあれば、今使っているものも含めて相談してください。
この記事を書いた人
おいさん
美容師歴28年。岩手県花巻市で、髪質改善ストレートとホームケアを通して、お客様の髪と向き合っています。
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参考にした資料
- 日本皮膚科学会「毛が伸びる、または生えかわる仕組みはどのようになっているのでしょうか?」
- 日本皮膚科学会「女性型脱毛症は男性型脱毛症とちがうのでしょうか?」
- American Academy of Dermatology. Thinning hair and hair loss: Could it be female pattern hair loss?
- American Academy of Dermatology. Hair loss: Who gets and causes.
- 日本皮膚科学会「他の病気と関連する脱毛はありますか?」
- 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
- 日本皮膚科学会「抜け毛を防ぐ生活上の注意点はあるでしょうか?」
※これらは髪や脱毛についての一般的な情報です。この記事は診断や治療を目的としたものではありません。気になる症状がある方は、皮膚科にご相談ください。

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